2026.05.25
ピアノを続けるか迷ったとき、読んでほしい話
ピアノを続けるか迷ったとき、読んでほしい話
「このままピアノを続けさせていいのか、正直わからなくなってきた」
そういう気持ちを抱えながら、この記事を読んでくださっている親御さんがいるかもしれません。練習しない日が続いている。他の習いごととの兼ね合いが難しくなってきた。費用のことが気になりだした。子ども本人がどう思っているのかよくわからない——。
迷う理由は人それぞれですが、「続けるかどうか」を真剣に考えている親御さんほど、お子さまのことを丁寧に見ているのだと思います。この記事では、ピアノを続けることについて、アンドミュージック恵比寿の現場から感じていることを、正直にお伝えします。
「続けるか迷う」タイミングは、だいたい決まっている
ピアノを習わせている親御さんが「続けるか迷う」のは、だいたい同じようなタイミングです。
始めて3〜6ヶ月、最初の新鮮さが薄れてきた頃。新学期で環境が変わった頃。他の習いごとが増えてきた頃。学年が上がって塾を検討し始めた頃——。
こういったタイミングで揺れる気持ちは、とても自然なことです。むしろ、何も考えずに漫然と続けるよりも、一度立ち止まって「なぜ続けているのか」を考えることは、とても大切だと思っています。
ただ、その「迷い」の正体が何なのかによって、答えは変わってきます。
「練習しないから続ける意味がない」と感じているなら
練習しないことが続くと、「習わせている意味があるのかな」と感じてしまうのは当然です。でも、少しだけ視点を変えてみてください。
週1回のレッスンだけでも、子どもはピアノと向き合っています。「家では全然弾かないのに、レッスンではすごく集中しているんです」という声を、私たちはよく聞きます。レッスンの場で先生と1対1で向き合う時間が、じわじわと力になっていることがあります。
また、練習しない時期というのは、必ずしも「ピアノが嫌いになっている」わけではありません。他のことが楽しくて忙しい時期、なんとなくやる気が出ない時期、そういう波は誰にでもあります。その波をどう乗り越えるかが、続けることの醍醐味でもあります。
練習しないことを責め続けると、ピアノそのものが嫌いになってしまいます。「レッスンだけは楽しく続けている」という状態を大切にしてあげてください。そこから自然に「もっと弾きたい」という気持ちが育っていくことが、ほとんどです。
「子どもが乗り気じゃないから」と感じているなら
「最近、ピアノに行くのを嫌がるようになってきた」——そういうご相談もよくいただきます。
まず確認したいのは、「ピアノが嫌なのか」「レッスンに行くことが面倒なのか」「その日たまたま気分が乗らないのか」という違いです。
子どもはその日の体調や気分によって、態度が大きく変わります。「行きたくない」と言っていたのに、レッスンが終わると「楽しかった」と言う子も多いです。
ただ、「先生との相性が合わない」「レッスンが怖い・緊張する」という場合は、別の話です。教室や先生を変えることで、ピアノへの気持ちが大きく変わることがあります。「ピアノをやめる」より先に、「環境を変える」という選択肢を考えてみてほしいと思っています。
アンドミュージック恵比寿に、他の教室からうつってきてくださった生徒さんが何人もいます。「前の教室では緊張してばかりだったのに、ここに来てから楽しそうになった」という声を聞くたびに、環境の大切さを改めて感じます。
「費用が負担になってきた」と感じているなら
月謝や発表会の費用が家計の負担になってきた、というご相談も、正直に聞かせていただくことがあります。
費用の問題は、感情論ではなく現実の話なので、きちんと向き合う必要があります。ただ、その前に一度確認してほしいのは、「今払っている費用に見合う体験が、子どもに届いているか」という点です。
ピアノは、一度身についた技術が生涯を通じて残る習いごとです。子ども時代に積み重ねたものは、大人になっても体が覚えています。語学と似ていて、早いうちに身につけたものほど深く根付く。その意味で、子どもの頃のピアノへの投資は、長い目で見ると決して小さくない価値があります。
費用を抑えながら続けるための方法を一緒に考えることもできますので、気になることがあればお気軽にご相談ください。
「受験が近づいてきた」と感じているなら
小学校高学年になって塾が忙しくなってくると、習いごとを整理するタイミングが来ます。そのとき、多くの親御さんがピアノをやめさせることを検討します。
でも、アンドミュージック恵比寿で実際に起きていることをお伝えすると——受験期になっても「ピアノだけは続けたい」と言う生徒さんがほぼ全員です。
なぜでしょうか。ピアノが義務ではなく「自分のもの」になっているからだと思っています。弾くと気持ちが整う。発表会という楽しみがある。先生との時間が好き——そういう気持ちがひとつひとつ育まれていった結果、ピアノが「生活の一部」になっているのです。
「受験だから一度やめる」という判断をした後、再開できた子はとても少ないです。続けることには、それだけの意味があります。
ピアノを続けることで、育っていくもの
ピアノを続けることで子どもに育っていくものは、演奏技術だけではありません。
目標に向かってコツコツ取り組む力。うまくいかないときに諦めずに繰り返す粘り強さ。本番のステージで緊張しながらも弾ききる度胸。客席から届く拍手を受け取る喜び——。
こうした体験の積み重ねが、ピアノの外の場面でも生きてきます。勉強でも、スポーツでも、「目標を決めて、続ける」という姿勢が自然に身についている子は、確かに違います。
文部科学省も、芸術教育の意義として「生涯を通じた豊かな情操の育成」と「継続的な学習機会の確保」を掲げています(文部科学省「芸術教育の充実について」)。ピアノを続けることの意味は、音楽の枠をはるかに超えたところにあります。
それでも「やめどき」があるとしたら
正直に言うと、やめどきがまったくないとは言えません。
「ピアノが本当に嫌いになってしまった」「他にどうしてもやりたいことが見つかって、時間的に両立できない」——そういう場合は、無理に続けることが必ずしも正解とは言えません。
ただ、やめる前に一度立ち止まって考えてほしいことがあります。「今やめたいのは、ピアノが嫌いだから?それとも、今が大変だから?」という問いです。
「今が大変だから」という理由でやめてしまった場合、その大変さが過ぎたとき「続けておけばよかった」と思うことが多いです。一方で「ピアノが本当に好きじゃない」という確信があるなら、それはそれで大切なお子さまの気持ちです。
どちらなのかを、お子さまと一緒にゆっくり話してみてください。その答えが、「続けるか迷う」への一番の答えになると思っています。
迷っているなら、一度ご相談ください
「続けるかどうか迷っている」という段階で、ぜひ先生やスタッフにご相談いただければと思います。やめることを前提にしなくていいです。ただ、今感じていることを話してみてください。
アンドミュージック恵比寿は恵比寿駅西口から徒歩4分、代官山駅からも徒歩4分。2歳から通える完全マンツーマンのピアノ・バイオリン・キッズミュージカル教室です。
すでに通ってくださっている生徒さんも、これから体験レッスンをお考えの方も、どうぞお気軽にお声がけください。スタッフ一同、皆さんの「続けてよかった」という瞬間に立ち会えることを、心から楽しみにしています。